2015.07.25
疲労回復、トレーニングの効率化、
スポーツ医学が産んだ最新システムの全貌!!
回復力とパフォーマンス向上の鍵は体内深部温度を下げること
アスリートにとって、短時間で疲労を回復させその後のパフォーマンスを向上させる事は言うまでも無くいい成績を出すためには重要な課題の一つです。トレーニングに際しても、より効率的に疲労を取り除くことが出来ればさらに効果が得られます。疲労のメカニズムのひとつにエネルギー産生に関与するピルビン酸キナーゼの働きが重要です。ピルビン酸キナーゼは、解糖系でATP(アデノシン三リン酸)を合成する酵素で、ホスフォフェノールピルビン酸とADPとから、ピルビン酸とATPを生成します。ところが、激しい身体活動によって体内深部温度が上昇すると、ピルビン酸キナーゼはその働きをストップしてしまいます。そのため、エネルギー産生が滞り疲労感が表れパフォーマンスを低下させます。つまり、疲労を回復させパフォーマンスを高めるためには「体内深部温度」を下げる事が極めて重要な要素なのです。
体温が1℃上がるとどうなるでしょうか?とても運動はできませんね。3℃上がってしまうと生命のリスクに直結します。僅かな体温変化だけに制御できるように働くのは自律神経の役目です。
自律神経のコントロールがハードトレーニングによる深部体温上昇を抑制しますが限界が有るのです。
身体外部からの冷却は逆効果
体内深部温度を下げるためには、身体外部からの冷却は逆効果です。外部からの冷温はホメオスターシス(恒常性機能)によって、逆に体温を高めようとする反応を促します。極度に低温の空調環境や外部からのアイシング(筋肉の炎症を抑える等の場合を除く)は体内深部温度を低下させる効果は得られません。体表だけを冷却すると皮膚の毛細血管が収縮し血流が阻害され、汗腺の働きも抑制されてしまいます。
つまり効率よく発汗できなくなってしまい身体の深部の熱の放散が阻害されてしまいます。
自然な生理機能/特別な静脈構造
手のひら、足底、そして顔の額や頬のような体毛の生えていない部分には、特別の血管(動静脈吻合、AVAs)が存在します。
体温が過剰に上昇した場合でも、発汗が始まる前に身体の深部から熱を運び出す血液が、体外との素早い熱交換のためにこれらの部位に送られます。そこで冷やされた血液は、次に直接心臓に送り返されてから全身に送り出されます。その冷やされた血流によって、身体の深部体温が素早く元の温度に戻ります。
しかし手のひらを氷水等に浸けると血管が収縮し血流が悪くなり体内深部を下げる効果は得られません。血流を確保しながら、適温に冷やされた血液を心臓に戻す必要があるのです。
最先端の機器で体内深部温度を素早く下げる
米国トップアスリートの秘密兵器と言われている『CoreControl/コアコントロール』がついに日本に上陸し、日本国内でいち早く導入しました。セリスタ株式会社が総販売元として国内での販売を始めトップアスリート株式会社がそのディストリビューターとしてアスリートの方々やスポーツ関係者、トレーナー、クラブチームへの販売をスタートしました。
『CoreControl』は、激しい身体活動で上昇した身体の深部体温を、わずか5分から10分ほどの短時間で元の体温に下げます。元の体温に戻すことで、飛躍的に回復力が向上しさらにはその後のパフォーマンスを高める効果が多くの論文で証明されています。
コアコントロールの特徴
■ 体内深部を急速に冷却
■ 回復力を急速に促進
■ パフォーマンスを飛躍的に向上
■ スタンフォード大学開発特許
■ 学術論文多数
■ 米・欧のトップアスリート多数愛用
『CoreControl』は、米国スタンフォード大学Prof. Craig Heller、Prof. Dennis Grahnらにより約10年の研究を経て開発されました。
本体にチューブで接続されているハンドポッド(手のひらがすっぽり入る器具)を手のひらに装着します。手のひらが適度に吸引(陰圧)及び冷却されます。手のひらにはいわゆるラジエーターの機能を有する放熱・冷却のための特殊な血管があり、この適度な吸引(減圧)によりその血管が拡張して、血流を促進させ、同時に適温で冷却することで、手のひらで適温に冷やされた血液が素早く身体の深部を巡り、体内の幹部を冷却します。
運動や過酷な労働によって上昇した体内深部の温度を急速・効率的に元の体温に戻します。体内幹部温度を元に戻すことで早期に疲労を回復させ、更にはパフォーマンスを向上させることが多くの文献で証明されています。
つまり、エビデンスが有る疲労回復、パフォーマンス向上システムなのです。
CoreControlの使用方法はとても簡単です。機器内部のクーラーアセンブリーに水と氷を適量入れ、手のひらをハンドポッドに挿入します。コントロールユニットのスイッチを入れれば可動が始まり、3~10分ほどで効果が得られます。
CoreControlは、自然な生理機能を強化します。灌流パッド(ハンドポッド内部にある冷却水がかん流するパッド)の使用によって、最適な温度が手のひらに加えられます。 これは熱伝導のための最も理想的な温度の水が流れるようになっています。 もし手のひらを冷やし過ぎると、血管収縮が起こり血流が悪化し逆効果になります。CoreControlは血管収縮を防止する理想的な温度なので、血液から最大の熱量が放散されます。また、CoreControlは手のひらに対して最適な陰圧状態を作り出します。陰圧状態により血流が増加し、更により最適な低温度によって冷やされた血液が速やかに身体の深部に流れ込み全身を冷却します。
●体熱と深部体温についての現在の誤解
外界からの冷却は身体の自然な冷却機構に逆らっており、効果が得られません。外部冷却では、部分的な炎症等を抑える事が出来たとしても、深部を冷やすために天然の薄い身体断熱層を浸透していかなければならないため効果が得られません。
アイスパックなどの外部からの冷却によっての局所的又は空調の効いた部屋では全身性の血管収縮を起こし血流が悪くなります。つまり外部冷却は、実際にはその目的とは反対の影響を及ぼします。
体温回復グラフ
外部から冷却された場合では、深部体温は劇的に上昇します。
CoreControlは安全性について、どんなに長期使用しても使用者の深部体温を正常以下にすることはありません。体温が正常値に達した際、特定の血管への血液の流れは停止します。そのため、熱がそれ以上伝導することはありません。
●自律神経にも効果
体温、血圧、発汗、心拍、血流等多くの機能をコントロールしているのは自律神経です。自律神経のトータルパワーや交感神経・副交感神経のバランス等がアスリートのパフォーマンス向上にも大きく関与します。CoreControlの前後では、交感神経が整うことも確認しました。私自身、ハードトレーニング後にこのシステムを使用して前後の自律神経機能検査を行うと確実にトータルパワーが向上し 副交感神経機能が向上することを確認しています。
自律神経への影響をあたえることはコンディショニングシステムとして大きな可能性が期待でき今後、注目されると考えています。
●アスリート、軍人、救急隊などが積極的に活用
このような効果から、米国ではスポーツ選手以外でも軍人、産業労働者、
消防士、緊急救援隊員などの分野で広く活用されています。
その用途としては、体熱の管理、筋力向上、耐久力トレーニング、回復力向上、パフォーマンスの向上などです。
●筋力・耐久力トレーニングに有用
深部体熱を除去することにより、アスリートは最大限のパフォーマンスまで到達することが可能になります。体熱は身体能力を制限している最大の要因なのです。
ピルビン酸キナーゼ (Pk):エネルギー生産に必要とされる重要な酵素です。
ピルビン酸が加熱されると、Pkは熱による損傷から筋肉組織を保護するように変化します。
CoreControlを利用することでこの変化が逆転され、身体を保護するより能力を発揮することを可能にします。臨床試験では、極めて短期間に筋力・耐久力の20%以上の上昇が認められています。 CoreControlはコンディショニング効果があり、筋力・耐久力の維持が可能になります。
●科学的な論文も多数あり、その効果は学術的に実証されています
Journal of Strength and Conditioning Research- Published 2012
「6週間にわたるプルアップトレーニングにおいて、手のひらを冷やすことでプルアップの作業量は144%増大した・・・」
「ベンチプレスは3週間で40%増大」
※Grahn, Cao, Nguyenらによる。
Journal of Disruptive Science- Published 2012
「手のひらを冷やすことで、60分間の作業量での耐久力は2倍になった。」
※Heller, Grahn, Stanford Universityによる。
●耐久力・筋力トレーニングに取り入れる
最大の効果をあげるためには、各セット、インターバルまたは訓練の間に冷やします。筋力トレーニングについては約2~3分、耐久力トレーニングについては約5~10分実施して下さい。
筋力・耐久力トレーニングについては、さらに効果を得るためにはCoreControlを用いることでトレーニングの量を増やすことが可能になります。
●回復効果
利用者の報告では、CoreControlによって運動後・試合後の痛みが少なくなったとのことです。CoreControlの使用によって、熱由来の筋痙攣に明らかな低下が観察されています。更には運動後、試合後に約10~15分冷やすことで、優れた回復を体感できます。また、筋痙攣の際には、CoreControlを約3~5分使用すると効果的です。
期待できる変化
・爽快な感覚
・精神力の回復
・耐久力の向上
・発汗の速やかな抑制
・筋痙攣の緩和
・翌日の筋肉痛の軽減
・心拍数回復の短縮
●CoreControlで期待できない事
身体の深部体温を元に戻すので、涼しさを感じることはありません。皮膚の体感温度が、直接的に重要な深部体温と同様になるわけではありません。大部分の温度センサーは皮膚にあり、身体の深部には無いからです。トレーニングを強化しなければ、筋力・耐久力はつきません。CoreControlができることは、より厳しい長時間のトレーニングを可能にすることで、さらなる筋力・耐久力を得られるようにすることだけです。
注意としては、CoreControlは医療機器では無いことです。疾患の診断、処置、治療また予防を行うためのものではありません。自然の身体の冷却プロセスを手助けする以外の目的でCoreControlを使用しないでください。CoreControlは、いかなる医学的緊急事態に対しても使用すべきではありません。
医療機器でないCoreControlは多くのスポーツ現場で使用されトレーナーの有用なアスリートを支援するツールとなることは確実で弊社にも多くの問い合わせが来ています。
2016年のリオ、2020年の東京と、灼熱のオリンピックが続きます。選手の暑さ対策にCoreControlは必須アイテムの一つといえるでしょう。
すでに弊社では、順天堂大学大学院医学研究科修士課程を終了しましたツアー2勝、プロゴルファー 横田真一氏への販売とCoreControlによる自律神経コンディショニング指導を行っています。
また、2015年 鈴鹿8時間耐久ロードレース選手権大会 同大会3回優勝、全日本ロードレース選手権大会2連覇したレーシングライダー秋吉耕佑選手へのレーシングチームへの CoreControl による決勝レースのサポートを決定しています。2015年 SUZUKA ポッカ耐久1000kmレースに出場される SARD Racing チーム(元F1レーシングドライバーで優勝経験も有るヘイキ・コバライネン選手ら)にも決勝レースでのCoreControlを使用したサポートを行います。
これは、元F1レーシングドライバーでNODAレーシングアカデミー校長、SARD Racingチーム監督の野田英樹氏が CoreControl の有効性を評価していただき国内初の4輪モータースポーツ界での導入が決定しました。
2010年スーパーGTシリーズ総合王者で7度のスーパーフォーミュラ優勝の経験もある 小暮卓史選手もレースでの使用をスタートします。